前回の記事でも触れましたが、999枚のレイヤーを使える CLIP STUDIO PAINT。
こうなってくると大変なのはその管理です。
特に彩色レイヤーを色ごとに分けちゃうようなユーザーにとっては、色が増えてくる程に頭が痛い問題となってくるでしょう。
あぁ頭痛が…
レイヤーを自動選択してくれる「レイヤー選択」サブツールは便利なものですが、エフェクトなどの半透明レイヤーが上にかかっているとそっちを優先して選択してしまうなど、ちょっと融通が効かない面も持ってます。
そんなわけで応急的な対処になってしまいますが、オブジェクトツールを使ってみちゃいましょう。
ラスターレイヤーが編集対象の場合に限るなら、オブジェクトツールの挙動はレイヤー選択ツールとそっくりです。
3Dオブジェクトやコマ枠等を多用するスタイルでない場合は、ショートカットを入れ替えてしまうことで違和感なく使用できるんじゃないでしょか。
そしてこのオブジェクトツール、レイヤー選択ツールと違って「ロック」したレイヤーを無視するという特性があります。
「ロック」は図の錠前アイコンでON/OFFを切り替えます。
オブジェクトツールで無視してほしいレイヤーをぽちっとロック。
これで邪魔なエフェクトレイヤーも表示したまま忘れてOKです。
ロックするとアレコレいろんな機能も効かなくなりますが、「レイヤー選択」で無視して欲しいレイヤーとロックしたいレイヤーは一致している事が多いのではないでしょうか。
そうでないよという方には…オススメできない方法ということになりますネ。
思わぬ動作を防ぐために、オブジェクトツールもカスタマイズしておいた方がよいかもしれません。
「選択可能なオブジェクト」のプルダウンメニューを開き、ラスターとベタ塗り以外のチェックをはずします。
その他のレイヤーに対して、オブジェクトツールとレイヤー選択ツールは同じ動作をしません。
この時、オブジェクトツールは右クリックメニューから「サブツール複製」でコピーし、本体は残しておきましょう。
そうしないとオブジェクトツール本来の使い方をしようとした時に困っちゃいます。
図では直接いじっちゃってますがこんなことしちゃイケマセン(゚ー゚;)
製品版になって間もない CLIP STUDIO PAINT 。
この記事はバージョンが進むにつれて適合しないものになっていくかもしれません。
飽くまで応急的な使い方として、御覧くださいまし。
※本記事は CLIP STUDIO PAINT PRO ver.1.0.0 のものです。