当時としては非常に優秀なツールであったSAI。更新が停止し、次世代を担う CLIP STUDIO PAINT が登場した今でもその設計思想は色褪せていません。
しかしOSも64bit 化してメモリも多くなった昨今、最初に限界を感じたのは扱えるレイヤーの数でした。
SAIのレイヤー数上限は256枚。これは調べたわけではなく、描いている途中に「レイヤー数の上限(256)に達しました」というエラーメッセージで知るハメになってしまいました。
この絵を描いている時です。
彩色レイヤーと陰影、エフェクト等が分けてある上に背景のロボットや相棒のドローンなどが全てフォルダわけしてあるという始末。これは使い方が間違っていたのかもしれませんが、エラーが出た時は動揺してしまいました。
さて、新たな世代を担うべく登場したCLIP STUDIO PAINT ですが、こんな悲劇(?)を繰り返さない為にもレイヤー数上限は知っておくべきです。
ざっと見てみましたが公式に発表はない…はずですよネ?(あったらゴメンナサイ)
最小サイズのキャンバスを作成し、レイヤーのコピーをざんざかと量産していきます。
こんな結果になりました。
御覧の通り、コピー998 を作った瞬間に新規レイヤーボタンが使えなくなります。
レイヤー1 本体を含めると、その数は999。
CLIP STUDIO PAINT の現バージョンは、レイヤー数上限が999であることが分かりました。
ちなみにこれは、ベタ塗りレイヤーやベクターレイヤーといった、レイヤーの種類には関係ないようです。
全てのレイヤーを足した総計が999です。
レイヤーフォルダも例外なくカウントされます。
エラーメッセージが表示されないようですが、これは改善した方が親切かもしれません。
「あれ?レイヤーが新規作成できない?」なんて事に・・・なる人はまずいないか(゚ー゚;)
SAIの上限が256というキリのいい数字(16進数で100)であったのに対し、999というのは「手を抜いている」感があって気になりますネ。少なくとも1024枚いけるんじゃないでしょうか。
などといい加減な事を言ってるとバチがあたりそうですが。
概算でSAIの4倍、多いと見るか少ないと見るかは人によってそれぞれ違うでしょう。
しかしレイヤーマスクやレイヤーカラーといった機能が整備され、レイヤー節約の手段は増えました。とことん無駄遣いしなければ足りなくなる心配はなさそうです。
以前の記事で「目指せ1万枚」とかノーテンキなことを書いた気もしますが、こんな結果でしたので取り敢えず訂正しておきます。
「目指せ999枚」!(゚ー゚;)